右派とネトウヨは違うからね?教育仕事しような?
2019年2月28日2015.9.8
地方都市であるせいなのか、ここに来てからのSNSの知り合いは右の人が結構多い。別に主義主張は好きにすればいいんだけど…なんつーかこう、「国賊」とか「売国」みたいな言葉が飛び交うとさすがにしんどい。嫌韓や反中の物言いが多いのもね。「あんたはまともだと思ってたのに!」みたいな人でも、意外とそんなん。しかも、ごく素朴に右。妙な悪意とかじゃなくて、きっと周りの人がみんなそう言ってるから、自然にそう考えるようになったんだろうと思う。
私は結構リベラルな環境で育って、なおかつ情報を鵜呑みにしてはいけないと大学で叩き込まれたものだから、過激な言葉のオンパレードを見て「うーん…(-ω-;)」ってなる(東京時代の知り合いにはそんな人いないしね)。
それで、こんな記事を見つけて「なるほどなー」と思う反面、別の疑問も湧いてきた。
■「なぜ、サヨク・リベラルは人気がないのか…社会心理学で原因が判明!?」
記事の細かい内容はとりま置いといて、私が気になったのは、「理性は直観より後に働く」旨の記述。そっかー、まぁそうだよな。「おっ!なんだこれ?」の「おっ!」の部分が直観だもんな。右派つーか保守の人たちってのは、この原理をうまく使ってるみたいだ。まぁ、反原発や反安保法案でも感情的なフレーズは多いから、保守の専売特許ってわけでもないんだろうけど。
つまり、毎日中国の領海侵犯とか海底資源の違法開発とかのニュース見てる人が、「中国が侵略しようとしてるよ!」って言われたら、「何!?許せん!」と思うようになって、他のまことしやかに噂されてることにも「やっぱりそうなのか…」と思ってしまう、的な。その噂が本当かどうか検証しなきゃと考える前に、「納得しやすい下地ができちゃってる」ってことだと思う。
でもさ、そうなると、「お前らの理性はどうしちゃったの?」っていうことになる。日本の教育水準は世界的にもある程度高いところに位置しているはずなのに、高等教育は何してんの?って。そりゃ、メディア統制とかプロパガンダとか、人の認知・思考を惑わすものはたくさん存在してるわけだけど、そういうものに抗うために教育や知識ってのは頑張ってきた歴史があるでしょ。メディア・リテラシーやら客観的・批判的思考やらバランス感覚やらは、どこいっちゃったの?日本人の半分以上が大学に進学してて、これはどういうことなんだろう?
結局、日本の高等教育ってのは、「モラトリアム」だったり「就職予備校」だったりっていう具合に、ほとんど骨抜きになっちゃってるっていうのが現実なんだよね。小中高学校の先生の質・教育指導要領・教科書・奨学金制度からも、ヨーイドン!のおかしな就活システムからも、日本の子供に必要以上の学問をさせようという気概が見えない。それで選挙権年齢を引き下げようってんだから、愚かな大衆を騙くらかそうとしてるって言われても仕方ないよね。おまけに酒・タバコを買える年齢まで引き下げようってんだから、若者の人気とりと税収アップの一石二鳥ですか?って感じ。せめて、政治経済のカリキュラムを中学から取り入れて民主主義における権利と責任について教えるとか、情報や社会の授業でメディア・リテラシーを備えさせるとかしないと、お粗末すぎると思う。つーかそもそも、日本の教育って幼児から高校生まで、子供の発達能力と理解・応用力なめすぎな気がしてるんだよね。もっと読ませろ、書かせろ、頭使わせろっつーの。
あー熱くなっちゃった。まぁ結局、「お上」の皆さんとしては全国民に判断力が備わっても困るってのが本音なんだろうなと思う。また今度書くけど、「先生がた」と「大衆」は分断されといてもらわないと、その分断の構造が維持されてないと、都合が悪いもの。
いくつか関連リンクをば。
■「『日本の高等教育は世界のライバルに後れを取りつつある』世界的権威が語る」